SemiGem

アメコミはまってさあ大変
<< August 2008 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

笹生陽子.『ぼくらのサイテーの夏』

2008.08.21 Thursday | *OTHERS > BOOKS

 もう8月下旬!あと2週間もたたないうちに9月になって、(子どもの)夏休みが終わってしまう!
 というわけで、読みたい本リストもすっぽかして、『ぼくらのサイテーの夏』を読みました。さすが児童文学、読みやすいのであっという間に読めます。ここ数年文学の読書をほとんどしてなかったから、それでも数時間はかかってしまったのですが。

ぼくらのサイテーの夏 (講談社文庫) ぼくらのサイテーの夏 (講談社青い鳥文庫) ぼくらのサイテーの夏 (わくわくライブラリー)


講談社文庫、抄録引用:
 1学期の終業式の日、ぼくは謎の同級生、栗田に「階段落ち」の勝負で負けた。ケガをしたうえ、夏休みのプール掃除の罰まで下された。よりによって、あの栗田とふたりきりで……。サイテーの夏が始まった。


 こちらも、前回読んだ『夏の庭』と同様、小学6年生の男の子たちの夏休みの話です。あ、だからアマゾンで紹介されたのかな。
『夏の庭』が、(きっと)生まれて初めて死というものに向き合った少年たちの成長が描かれた作品ならば、『ぼくらのサイテーの夏』は、「死」みたいな、そんな大きなテーマは関わってこないけれど、それでも、少しずつ、向日葵が太陽に向かってぐんぐん大きくなっていくように、心の成長を遂げていく少年たちの姿が描かれた作品なんだと思います。
 さすが児童文学、どちらも「いいな」と思うような、少年たちの、あの時代独特の苦悩なんかも混ぜながら、だけどそれに立ち向かっていけるような力強くて爽やかとも思えるような姿を見ることができました。それに舞台は、どちらも小学生最後の夏休み。蝉がわんわん騒がしく鳴いてる、この時期に読みにはうってつけの作品です。

 そして、児童文学だからと侮ることなかれ。もちろん、小学生とか中学生とか、そういう時期の人に読んでもらいたい作品ではありますが、やはりたいていの人は経験している小学6年生の夏休みの話。ああ、あの時自分はどんなことしてたっけ、とか、自分もなんか、今思えば笑ってしまうようなことで悩んだりしてたよなあ、とか、そんなことを思い出しながら読むことができる作品だと思います。
 小難しい古典文学ではない、さらっと読める児童文学。ちょっと手の空いた時なんかに少しずつ読んだりするのにおすすめ。
 これも、前に『夏の庭』に興味を持ってくれたこに教えてみようかな。


 中身に関して、ネタばれも入るので、以下に。
続きを読む>>

「笹生陽子.『ぼくらのサイテーの夏』」の評価です。

author : nora | comments (0) | trackbacks (0)

買った本

2008.08.15 Friday | *OTHERS > BOOKS

 アメコミ読むのはたぶん来月9月までお休みです。ちょっとあほみたいに「読書」の時間がないので。
 これで電車通い・バス通いだったらもっと時間があったとは思うのですが…まあ、こればかりはどうこうできる話ではないので、少しばかりかたぶん部活をやってない学生の夏休み並に自分で自由に使える時間が増える9月までは我慢しようかと思います。

 文学の読書の時間も微妙なのですが、アマゾンで買う予定があったので一緒に購入しておきました。

春のオルガン (新潮文庫 ゆ 6-3) ぼくらのサイテーの夏 (講談社文庫)

 湯本香樹実の新刊「春のオルガン」と、なんだかアマゾンのトップでおすすめされた笹生陽子の「ぼくらのサイテーの夏」の2冊。
 「春のオルガン」の方は、これのひとつ下のエントリで取り上げた「夏の庭」の作者の新作であるというので迷わず購入です。もう1冊の方は、なんだか抄録がおもしろそうだったので。

講談社文庫、抄録引用:
 1学期の終業式の日、ぼくは謎の同級生、栗田に「階段落ち」の勝負で負けた。ケガをしたうえ、夏休みのプール掃除の罰まで下された。よりによって、あの栗田とふたりきりで……。サイテーの夏が始まった。


 こちら、表紙とか見るとなんとなくわかるかもしれないのですが、児童文学作品です。子どもたちの夏休みも、盆が終われば後は残りの宿題を…という感じで終了のカウントダウンも始まってきている時期にさしかかってはいるのですが、まずは季節に合わせて、こちらからちょっとずつでも読んでいこうと思います。

「買った本」の評価です。

author : nora | comments (0) | trackbacks (0)

湯本香樹実.『夏の庭―The Friends』

2008.08.10 Sunday | *OTHERS > BOOKS

 まだ読み途中の本もあったのですが、終戦記念前後のこの時期に入ったため、それを放って読みました。
 中学生以来、ほぼ毎年のように夏になると1回は読んでしまう本です。たぶん本読みながら泣いてしまったのってこの本が最初なんじゃなかろうかというくらい大好きな本です。今はもう懐かしくて読む、の領域に入ってしまったので泣きはしませんが…たぶん。

夏の庭―The Friends (新潮文庫)


出版社紹介文より(新潮社):
 
12歳の夏、ぼくたちは「死」について知りたいと思った。そして、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される、一人暮らしのおじいさんを見張り始めて…? 三人の少年と孤独な老人のかけがえのない夏を描き、世界十数ヵ国で出版され、映画化もされた話題作。

 
 エッ映画化されてたの!!?(…)み、観なきゃだ…!
 あ、でも、この話は特に、映画から入るのはして欲しくないなーという気がします。中学生向けの本なので(読書感想文の課題になったり、国語教科書に推薦書として掲載されたりしてます)、別に文体が難しいわけでなし、どんどん読み進められると思います。

 読書感想…というほどではないのですが、とても懐かしい思いに駆られるような、そんな身近な話だと思いました。私自身、小学生のころに祖母の死を体験していたため、3人の主人公と同じように、「死ぬってどういうことなんだろう」とずっと考えていた時期がありました。だからといって実際彼らのように”死にそうな”老人を見張るようなことはしませんでしたが(そりゃそうだ)、でも、なんとなく彼らの行動や、考えていること、そういう細かい所に共感を覚えてしまいます。きっとこの時期には大抵の人は似たようなことを考えたりしたことがあったんじゃないかな、と思います。
 夏、蝉の声を聴くと、時間を忘れて読みふけってしまった中学生の頃のことを思い出します。無性に読みたくなる、とはこういうことかなあと。

 おすすめの本を紹介しよう、と言われたら、まっさきに思い出すのがこの本です。今この時期、夏休み真っ最中だからこそ読んでもらいたい。そして知り合いに中学生くらいの子がいたら、是非とも教えてあげてもらいたい本です。

 最近この本にまつわるちょっと嬉しいことがあったので、以下ワンクッション。
続きを読む>>

「湯本香樹実.『夏の庭―The Friends』」の評価です。

author : nora | comments (0) | trackbacks (0)